ピアノはどっしりとした外見とは裏腹に、数多くのパーツを組み合わせて作られたナイーブな楽器です。パーツの材料の多くは、木材や羊毛などのフェルトのような天然素材になります。そのため、湿気や季節の温度差による影響を受けやすく、月日と共に状態の劣化が発生してしまいます。これは比較的温暖な佐賀県でも例外ではありません。2013年の情報では佐賀県の最高気温は34℃なのに対して最低気温が1.2℃と低く、年間の寒暖差は32.8℃になります。これは全国26位の数字となり、温暖な印象の佐賀県も、実は平均程度に寒暖差がある事を表しています。また、平均相対湿度は71%にまでなります。それだけに、ピアノへの気候の影響も起こりやすく、きちんと対策を講じる必要があるのです。
引越しなどでピアノを動かした場合にも影響を受けてしまう可能性があります。環境の変化や運送中の衝撃などが音程の狂いの原因となりえるためです。また、長期間放置してあるような場合にも、溜まった埃や虫食いなどによって劣化が起こっている事が予想されます。このように、気候だけでなく様々な要因がピアノのコンディションを悪化させる元となります。パーツの劣化や錆びなどの不具合が起こると、音程の狂いや鍵盤が上がらなくなる等の故障の原因となります。音程が狂ったまま使用を続けていると、演奏に悪影響を及ぼして上達を妨げたり、絶対音感などの習得も阻害されてしまいます。簡単な修理や調律で済む場合もありますが、コンディションによっては大規模な修理や部品交換などに発展してしまう可能性もあります。このような事態に陥らないためにも、定期的に状態を調整する必要があります。およそ半年に一回は調律することで最高の状態を保つ事ができるでしょう。
ピアノ調律修理110番では、調律や修理、クリーニングなど幅広いご相談も承ります。24時間いつでも繋がる相談窓口にお気軽にお問い合わせください。コンサートホールや音楽教室、学校など、ご家庭に限らずお客様のご都合に合わせて、確かな技術を持つ調律師が対応いたします。
※修理のお問合わせの場合、5年以上使用している電子ピアノは対応不可。