新潟県の気候の特色として、夏は梅雨前の長雨により比較的蒸し暑い期間が多く続き、また冬は雪が多く降る地域でもあるためピアノなどの生楽器にとっては比較的シビアなコンディションである地域とも言えます。年間降水量に関しては山間の地域では3000mmを超える事があり、昔から大雨による洪水などで川が氾濫しやすい場所も多かったと言われる地域です。こういった気象条件は、楽器を管理する際に注意しておきたいポイントのひとつです。ある程度年数が経過しているピアノなどでは、雨の日が続くと鍵盤の戻りが悪くなり、演奏のレスポンスが悪いため思った通りの演奏をしにくくなる場合があります。新潟県の気候をよく知っている調律師に修理やメンテナンス作業を依頼する事で、演奏しやすい調律や修理、整調を行ってもらう事ができます。ピアノやギターといった木材を活用した楽器は元来ヨーロッパで発明された楽器でもあるため、製造方法もその地域に合った製造方法が今なお伝統的に受け継がれています。例えば、ピアノの調律や整調作業にはマイナスドライバーを活用する必要があります。これはメンテナンスを行う際に、マイナスドライバーを活用している地域は主にヨーロッパ地域が中心であるため、そのピアノもその名残であると言われています。現在は国内楽器メーカーによる製造で、新潟県のような比較的雨の多い地域の気候にも適した楽器が作られていますが、それでもやはり修理を行う場合にはその地域の特性を知っている技術者に依頼をするのが良案です。梅雨時などは雨の日が多く、室内の湿度が60%を超える日々が続くような状況では鍵盤のレスポンスの違いがわかるようになります。これは鍵盤部分に活用されているマツなどの木材が部屋の湿気を一時的に吸湿してしまうためです。下手をすると楽器にカビが生えたり、ストーブの乾燥空気で割れてしまうという事もあり、一般の方にはわかりにくく管理が少し難しい部分でもあるのです。ピアノの調律・修理業者の技術者であれば、良くない管理方法などを的確にアドバイスしてくれるはずです。楽器は生き物でもあるなどと言われる事がありますが、個々の楽器にもひとつひとつの性格があります。楽器の特性を知って安定した活用をできると、毎日の音楽練習もより充実したものにする事ができるでしょう。
※修理のお問合わせの場合、5年以上使用している電子ピアノは対応不可。