ピアノにとって調律は常にベストな音色を維持するために大切なメンテナンスです。近年、住宅事情や録音など機能性の向上によって長崎県でも電子ピアノの販売台数が増えていますが、やはり本物のタッチや音色は素晴らしいものです。ピアノの内部は選び抜かれた木材や羊毛など天然素材が使用されているので、人間と同様湿度や温度に敏感で、絶えず環境の変化による微妙な影響を受け続けています。長崎県は日本でも南に位置しており通年暖かく過ごしやすい気候ですが、2013年の長崎県エリアの年間寒暖差は30.7℃もあり、平均相対湿度も71%と高い傾向にあります。そのため調律をしないまま放置していると環境の影響を受け、音律が狂い始めてピアノのピッチにずれが生じます。鍵盤のタッチも湿度の影響で重くなったり、内部にカビが生えてしまったりします。そうならないためにも専用の乾燥材を設置したり、定期的なメンテナンスが重要です。一般的に調律は半年に一回から一年に一回が推奨されており、長く良い音色を維持するために欠かせないものです。また調律をすることで正確な音感が身につくので上達が早くなります。特に子供の聴覚は3歳から5歳が一番発達するのでこの期間に正しい音感を身につけることが大切です。そのためにも正確な調律をすることで正しい音感を身につけられるようになります。そのほか引越しなどピアノを移動した場合は、ごくわずかでも必ず狂いが生じるので調律の必要があります。そのときハンマーなど部品に破損など無いかチェックしてもらい、必要であれば修理や交換をしてもらうと状態が良くなります。引越し後に今まで鳴らなかったような変な音が出たりすることもあるので、早めに修理をするほうが余分な修理料金がかかりません。外観は硬く頑丈にみえるピアノですが、繊細な音色を生み出すため内部構造は非常に繊細な構造になっています。大きな修理料金がかからないうちに定期的なメンテナンスをすることが末永く良い音色を保つ秘訣です。
※修理のお問合わせの場合、5年以上使用している電子ピアノは対応不可。