ピアノはお子さんの習い事の定番です。毎日の練習が上達のカギであり、一日でも欠かすと上達が遅れるとの指導もよくされることから、三重県では自宅にピアノを設置するご家庭も多くあります。しかし、その調律や修理となると、意外におろそかにされがちです。ピアノは繊細な楽器であり、温度差や湿度によって、ピッチがずれることがあります。三重県エリアの2013年の最高気温は33.4度である一方、最低気温は1.6度で、年間の寒暖差は31.8度と、三重県は季節による温度変化が非常に大きい県であると言えます。また、2013年の平均湿度は66%で、こちらも高い水準にあります。つまり、三重県は特にピッチがずれやすく、定期的な調律が必要となる地域であると言えます。多少のピッチのずれは、素人には判別できないとして調律の必要性を否定する人もいますが、ピッチのあった、正しい音程を奏でるピアノは、学習をより効率的・効果的に進めるうえで非常に大切です。ピアノを習う利点として、「絶対音感が習得できる」という点があげられることで分かるように、「耳から学ぶ」ことは、上達していくためにとても大切です。鍵盤のここをたたけばこの音が鳴り、この二つの音が重なると美しい和音となる…ということを体に染み込ませていくことで初めて、美しい旋律の表現が可能となるのです。逆に調律を怠ったために間違った音程が一度身についてしまえば、正しく旋律を聞き分ける力が養われず、上達もより困難となるでしょう。非常に高額な買い物であるピアノは、いつまでも美しい音色を奏でていてほしいものです。実際、修理や調律を継続して行っていれば、何十年でも持たせることができるとされていますし、むしろ新品よりも古いものの方が、味のある美しい音色を奏でると言われています。ご家族とともに過ごす一台を、より輝かせるため、そして奏者のスキルをさらに高めていくために、定期的な調律と修理は不可欠です。
※修理のお問合わせの場合、5年以上使用している電子ピアノは対応不可。