ピアノの管理をするというのは大変ですが、常に美しい音を保つためには欠かせないことです。その中でも特に調律は大切です。調律が狂ってしまう原因は気温・湿度・環境にあると言われています。2013年のデータによると、香川県の年間の寒暖差は34.1℃で全国16位です。まずこの気温について注意しなければならないのは「急激な温度変化を避ける」ことです。香川県は全国16位の寒暖差なので温度のことを気にかけておく必要があるでしょう。ただし冷え切った部屋をものの数分で温めてしまう、エアコンの風が直接当たるところにピアノを置くということも控えた方が良いです。次に湿度についてです。実は気温よりも湿度の方が調律に与える影響が大きいのです。香川県の年平均湿度は65%ですが、ピアノの管理に適している湿度は50%前後なので少し高めということを意識しておくと良いと思います。また、キッチンの近くにピアノを設置することも控えて下さい。キッチンからの湯気により、湿度をより高めてしまう恐れがあるからです。極端に湿度が変化する環境については調律が狂うだけではなく、ピアノの響板が割れてしまったり、フェルトやクロス類が弾力を失ったりすることがあります。この場合、ある程度一定の湿度が保たれているピアノに比べ、極端に傷みやすく、寿命が短くなることがほとんどです。響板が割れたり、ネジが緩んだりしたときは修理に出す必要があります。また、塗装が剥げて、部品の錆びが目立つようになった場合も修理が必要な合図です。ピアノを長く使用するためには、修理が必要ではなくても1年に1回ほど検査をすることが大切だと思います。調律については半年に1回か1年に1回行うと良いでしょう。逆に半年から1年の間であれば多少の音の狂いは許容範囲です。アコースティック楽器なので、毎日音が狂わないようにすることは難しいです。とてもシビアなものなので、極端な話をすれば調律直後から少しずつ音は狂っています。しかし、管理を怠ってはいけません。大幅に音が狂うことを防ぐことができるからです。自分で管理することも忘れず、業者による定期的なメンテナンスも行うことをおすすめします。
※修理のお問合わせの場合、5年以上使用している電子ピアノは対応不可。