コラム

世界のピアノメーカーと日本のピアノメーカー!特徴と種類について

世界のピアノメーカーと日本のピアノメーカー!特徴と種類について

ピアノの購入を考えるときは、日本のピアノメーカーだけでなく海外のメーカーも視野に入れてみてはいかがでしょうか。とくにグランドピアノを買うときは、高価な買いものとなるため、購入したあとに後悔しないよういくつかのピアノメーカーの特徴を知っておくことがおすすめです。

基礎知識を取り入れておくことで、よりよいピアノを選ぶことができるでしょう。また、ピアノは種類によってはメンテナンスが必要となることがあります。

どんなメンテナンスをおこなうべきか知っておくと、急な不具合などのトラブルを回避することが可能です。この記事では、ピアノの歴史や種類、世界三大ピアノについてご紹介いたします。

日本のピアノメーカー|YAMAHA・KAWAI・東洋ピアノ製造

ピアノがつくられた時代とは、いつ頃なのでしょうか。じつは明確にはわかっていません。1700年代にはピアノがすでにあったことが知られています。また、日本にいつピアノが入ってきたのかも明らかにされていません。

そんなピアノの原型が生まれた場所はイタリアです。そしてドイツで改良がなされました。ピアノはどんどん改良され、今では世界中に数多くのピアノメーカーが存在しています。まずは、日本国内のピアノメーカーから知識を深めていきましょう。

YAMAHAの歴史と特徴・つくっているピアノについて

日本のピアノメーカーと聞かれたら、YAMAHAを連想する人は多いのではないでしょうか。YAMAHAの創業年は明治22年(1889年)で、本社は静岡県においています。

YAMAHAは明治20年にオルガンの修理に着手したことをきっかけに、オルガンの制作をスタートさせました。年間700台ほどのオルガンを制作し、次に取り組んだのがピアノの生産です。海外から輸入したピアノから学びながらつくった国産ピアノは、「カメン・モデル」というアップライトピアノでした。

YAMAHAのピアノの音はクリアであることが特徴で、鍵盤は軽め、デザインはスタンダードでシンプルな仕上がりなものが多いとされています。

KAWAIの歴史と特徴・つくっているピアノについて

YAMAHAに次ぐ生産量を誇る日本のピアノメーカーといえばKAWAIです。創業年は昭和2年(1927年)で、本社はこちらも静岡県となっています。

KAWAIの創業者である河合小市(かわい こいち)は、YAMAHAの創業者である山葉虎楠(やまは とらくす)の弟子でした。そして同じく虎楠の弟子である山葉直吉(やまは なおきち)とピアノ制作に着手し、先ほどご紹介しました「カメン・モデル」を完成させました。

これらの歴史から、YAMAHAとKAWAIは密接なつながりがあったといえます。そして大正5年(1926年)に起こった労働争議をきっかけに、河合楽器研究所が設立されました。

KAWAIのピアノの音は優しく、鍵盤はYAMAHAと比べると少し重めで、デザインはスタンダードでシンプルであることが特徴です。

東洋ピアノ製造の歴史と特徴・つくっているピアノについて

東洋ピアノ製造は、スライドソフトシステム構造を独自で開発し、用いることで品質のよいアップライトピアノの生産に力を入れているピアノメーカーです。創業年は昭和9年(1934年)で、当時は三葉楽器製作所という名前でした。1948年に東洋ピアノ製造と改称しており、こちらも本社は静岡県においています。

東洋ピアノ製造の創業者である石川 隆巳(いしかわ たかみ)は、YAMAHAやKAWAIでピアノ製造を学んだ技術者です。東洋ピアノ製造は、「APOLLO(アポロ)」という名前のピアノを製造しています。その音のよさと芸術性の高さからピアノメーカーとして急成長しました。

東洋ピアノ製造のピアノの音は、濁りがなく澄んでおり、鍵盤のレスポンスがよいのが特徴です。デザインはクラシックかつキュートな仕上がりとなっています。

大橋ピアノの音は重厚で深く響き、鍵盤は重めでも返りが早く、デザインはクラシカルかつシンプルなところが特徴です。

世界三大ピアノ|ドイツ・アメリカ・オーストリアのピアノ

世界三大ピアノ|ドイツ・アメリカ・オーストリアのピアノ

YAMAHAやKAWAIはよく見かけるけれど、「海外メーカーのピアノは見たことがない」、「馴染みがない」という人もいるかもしれません。ピアノの原型を改良した歴史からか、ドイツには多くのピアノメーカーが存在しています。

「世界三大ピアノ」という言葉をご存知でしょうか。ドイツ、アメリカ、オーストリアには、世界三大ピアノと称されるピアノメーカーがありますので、それぞれがもつ歴史や特徴をご紹介いたします。

ドイツのピアノメーカー【ベヒシュタイン】

ベヒシュタインは、ピアノのストラディバリウスともいわれています。1853年に当時27歳であったカール・ベヒシュタインは、プロイセンにピアノの工場をつくりました。さまざまなメーカーで修業をおこない、19世紀末にはフランスの一流ピアノメーカーを越えたと評価されています。

ベヒシュタインのピアノは、クラシックだけでなくジャズやポップなど、さまざまな音楽に適する多彩な音色がだせるのが特徴です。一音一音がはっきりとしていて、低いベースの音もくっきりと響かせることができます。

そんなベヒシュタインのピアノですが、1987年に株式会社ベヒシュタイン・ジャパンが設立されているため、日本でも見たことがあるという人は多いかもしれません。

アメリカのピアノメーカー【スタインウェイ&サンズ】

スタインウェイ&サンズは、アメリカの世界最大級の楽器メーカーです。今ではアメリカの楽器メーカーですが、創業者であるハインリッヒはドイツでピアノ制作をスタートさせました。当時のドイツの経済状況から、アメリカへ移住し3年間のときを経て1853年にスタインウェイ&サンズ社が設立されました。

スタインウェイ&サンズのピアノの音は、高音は繊細で低温は力強い響きをしています。鍵盤は軽く、ピアニストの指の動きと音のズレがほとんどないのが特徴です。

2017年に「スタインウェイ&サンズ東京」がオープンしました。そのため、日本にいながらスタインウェイ&サンズのピアノを生で聞き、選ぶことが可能です。

オーストリアのピアノメーカー【ベーゼンドルファー】

ベーゼンドルファーは、イグナッツ・ベーゼンドルファーにより1828年に設立されました。フランツ・リストという演奏者がベーゼンドルファー社のピアノを使用したことにより評価され、その名は広まっていきました。

ベーゼンドルファーは第二次世界大戦後アメリカの企業に移り、再度オーストリアへと戻ることができましたが、2007年にYAMAHAの子会社となりました。

ベーゼンドルファーのピアノの音は、柔らかく響くのが特徴です。ピアノ全体を共鳴させ、使用されている木材のよさを最大限に活用して美しい音を響かせます。

グランドピアノ・電子ピアノのメリット・デメリット

グランドピアノ・電子ピアノのメリット・デメリット

購入の際には、ピアノメーカーの特徴だけでなく、ピアノの種類についても知っておくことがおすすめです。ピアノの種類は大きくわけて「電気を必要としないピアノ」と「電気を必要とするピアノ」のふたつがあります。

たとえば、グランドピアノやアップライトピアノは電気を必要としないピアノです。そして、電子ピアノやシンセサイザー、エレクトーンが電気を必要とするピアノです。

ひと口にピアノといってもそれぞれ特徴やメリット、デメリットが異なります。どれだけ高価でよいピアノを購入したとしても、自分にあっていないものだと弾くことが難しくなる場合があるため注意が必要です。購入するまえにメリット、デメリットは知っておくようにしましょう。

グランドピアノ・アップライトピアノ

グランドピアノ・アップライトピアノのメリットとデメリットを以下にまとめました。

メリット
・電源が必要ない
・生の音を奏でることができる
・大きな音がだせる
・コンクールのときと同じものを使って練習できる

デメリット
・ピアノ本体が大きいため場所をとる
・音が大きいため近所迷惑となる場合がある
・価格が高い
・メンテナンスをしないと音が変化する

グランドピアノは大きいため、移動やスペースの確保が難しいご家庭も多いのではないでしょうか。「生の音がよいけれど、グランドピアノは大きすぎる」という人には、アップライトピアノがおすすめです。アップライトピアノはグランドピアノよりも小さいため、移動や設置の負担を軽くすることができます。

また、グランドピアノ・アップライトピアノは調律などのメンテナンスをしなければ、音がかわってしまいます。調律頻度は年に1回、頻繁に弾く場合は2回おこなうことがおすすめです。また、これらのピアノを設置する際は湿気が多いところは避けなくてはなりません。通気性がよい場所に設置するようにしましょう。

電子ピアノ・シンセサイザー・エレクトーン

電子ピアノ・シンセサイザー・エレクトーンのメリットとデメリットを以下にまとめました。

メリット
・比較的コンパクトであるため設置や移動がしやすい
・コストをおさえたものが多数売られている
・音の大きさが調節できる
・さまざまな音をだすことができる
・メンテナンスの手間が少ない

デメリット
・奏でるのは電子音であるという点
・コンクールで使うピアノと感覚が違う
・さまざまな機能があるため、操作方法を理解する必要がある

グランドピアノ・アップライトピアノよりもコンパクトで、音の大きさを変えることができるため集合住宅の人や近所迷惑が気になるという人にはおすすめです。しかし、ボタンや機能がたくさん備わっているため、扱いかたを理解するのに時間がかかることがあります。慣れてくると多様な使い方ができるようになり、楽しみ方も増えるのではないでしょうか。

まとめ

グランドピアノ・アップライトピアノは、電子ピアノと違って調律メンテナンスの必要があります。ピアノの調律には、専門的な技術や工具も必要となるため、個人でおこなうのは難しいので、音に変化を感じたときはプロに相談してみることがおすすめです。

多くのピアノメーカーがこだわって制作している、グランドピアノやアップライトピアノのような大きな音がでるピアノは部屋に置けないというご家庭は多いでしょう。どうしても電子以外のピアノを置きたいとお考えの場合は、ピアノに消音ユニット(音をヘッドホンを通じて聞くことができる装置)を後付けするという方法もありますよ。

見た目も音も美しいピアノですが、自分の状態にあっていないものだとトラブルや不満の種となることがあります。ピアノを購入するときは、搬入、メンテナンス、環境などを考慮して選ぶことがおすすめです。

弊社ではピアノの調律・修理のプロをご紹介するサービスをおこなっています。ピアノのことについてなにかお困りのことがあれば、ぜひ弊社までご相談ください。

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