コラム

電子ピアノの寿命は取り扱い方がポイント|不具合のサインを知ろう

電子ピアノの寿命は取り扱い方がポイント|不具合のサインを知ろう

電子ピアノをお持ちの方で「最近、音の響きがおかしいな……」「鍵盤をたたいているのに音が出ない!」など、さまざまな不具合にお悩みの方はいらっしゃいませんか?

多くの電気機器と同じように、電子ピアノにも寿命があります。そのような症状は、もしかしたら電子ピアノが寿命を迎えているサインかもしれません。不具合が起きたときには、修理業者に相談することも検討してみましょう。

今回は、「電子ピアノの寿命のサイン」や「電子ピアノの寿命を縮めてしまう扱い方」などについてご紹介していきます。

電子ピアノの寿命はどれくらい?

「電子ピアノの調子が悪いな……」と感じたら、それは電子ピアノの寿命かもしれません。電子ピアノの寿命は製品や使用環境によって変わってきますが、大体10~20年といわれています。電子ピアノの寿命について、おさえておきたいポイントをご紹介していきます。

電子ピアノの寿命は2つ

電子ピアノの寿命は、じつは2つのタイプにわけられることをご存知でしょうか?それは「修理できる状態」と「修理できない状態」の2種類です。

【修理できる状態】
電子ピアノはさまざまなパーツで構成されていますよね。たとえば、「電源コードを差しているのに音が出ない」「ペダルが効かない」などの症状は、そのパーツを交換することによって改善される場合が多いです。

交換できるパーツの不具合で故障している場合、パーツの製造期間が寿命といえるでしょう。買ってから年数の経過している電子ピアノでも、メーカーに問い合わせてみるとパーツが手に入る場合もありますので、まずは確認してみましょう。

【修理できない状態】
以下のような症状が出てしまったら、修理できない場合が多いです。

・交換部品の販売が終わっている
・電源は入るが音が鳴らない(中の基盤に異常がある可能性)

このような場合は修理が困難ですので、買い替えなどをおすすめいたします。ですが、修理できるのかできないのか、自分だけでは判断できないことも多いです。不具合を感じたら、まずは修理業者に相談してみましょう。

こんな症状はまず修理の検討を

以下のような不具合が起こったときには、修理を検討しましょう。

・鍵盤の戻りが悪い/遅い
長く使用している電子ピアノでは、一度押した鍵盤が戻ってこなくなることがあります。このような場合は、鍵盤の破損やフェルトの劣化が原因の可能性があります。パーツの交換だけで済む可能性もあるので、修理業者に相談してみましょう。

・電源が入らない
そもそも電源が入らないという場合は、電源部分の劣化・ケーブルの断線が起きている可能性があります。修理を依頼したいところですが、業者によっては、電源が入らない時点で修理不可能としているところもあるようです。検討していた業者に修理不可能と判断された場合は、あきらめず別の業者にも相談してみてください。

電子ピアノの不調に気づいたらまず業者へ相談を

電子ピアノの寿命は取り扱い方がポイント|不具合のサインを知ろう

電子ピアノの調子が悪いとき、直そうと思っても素人ではなかなか難しいものですよね。そのような場合は、修理業者に相談することをおすすめいたします。業者に修理を任せた場合に、どれほどの費用がかかるのかを見ていきましょう。

電子ピアノの修理費用の相場

電子ピアノの修理費用は、故障の種類によって相場が変わってきます。今回は、修理の費用相場の一部をご紹介いたします。

・電源が入らない 約9,000円から15,000円
・音が出ない 約20,000円から25,000円
・鍵盤交換(1鍵あたり) 約15,000円から20,000円

費用の相場は以上のようになっています。あくまでも相場ですので、参考程度にお考えください。電子ピアノの不具合に気づいたときには、修理できるかどうか判断してもらうためにも、まずは業者へ相談することをおすすめします。

寿命を縮める取り扱い方とは

電子ピアノを長く使えるかどうかには、普段の扱い方が関係してきます。電子ピアノの寿命を縮めてしまう原因を知って、少しでも長くきれいに電子ピアノを使っていきましょう。

1.乱暴に扱っている

どんなものでも、乱暴に扱っていたら壊れやすくなってしまいますよね。電子ピアノの鍵盤カバーを勢いよく閉めたり、鍵盤の上に長時間重いものを置いたりしていませんか?

電子ピアノ本来の使い方をしていなかったり、雑に扱ったりしていると寿命を縮めてしまうのです。丁寧に扱うよう日ごろから心がけましょう。

2.置き場所が電子ピアノにとって悪い環境

電子ピアノを置いている環境も、寿命を縮めてしまう原因になるのです。どのような環境が電子ピアノに悪影響を与えるのか、しっかり理解しておきましょう。

・不安定な場所
不安定な場所に電子ピアノを置いていると、ぶつかったときや弾いている最中に転倒してしまうおそれがあります。電子ピアノの外側に傷がつくだけでなく、内部の故障にもつながるので、安定した場所に設置して使用してください。

・湿度が変化しやすい場所
電子ピアノは電気機器ですので、湿気の多いところでは電気系統が故障するおそれがあります。また、鍵盤などが木製の電子ピアノの場合、湿気を吸収し変形するおそれもあります。湿気が多い場所での使用はやめておきましょう。

・直射日光が当たる場所
直射日光が当たると、内部の温度が上がることで本体の部品がゆがんでしまったり、破損したりするおそれがあります。カーテンなどで日光を遮断できる場所に設置しましょう。

長く使うためのお手入れ方法とは

では、電子ピアノを長く使っていくには、どのようなことをする必要があるのでしょうか?きれいに長く使うための方法をご紹介していきますね。

・定期的にほこりを拭く
たまったほこりをそのままにしておくと、見た目が悪くなるだけでなく、基盤が故障する原因にもなってしまうのです。鍵盤の間のほこりなども、きれいに拭きとっておきましょう。

・カバーをかけて保管する
ほこり防止として、カバーをかけることをおすすめいたします。普段からカバーをかけておくことで、ほこりがたまることだけでなく、傷がつくことも回避できるでしょう。

・電子ピアノの上に物を置かない
電子ピアノの上に物を置いていると、本体がゆがんだり、それが原因で音が変わったりするおそれがあります。破損や故障の原因にもなりますので、物は置かないようにしましょう。

【豆知識】電子ピアノの処分方法

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「調子の悪くなった修理できない電子ピアノを処分したい!」とお考えの方もいらっしゃいますよね。そのような方のために、電子ピアノを処分する際のいくつかの選択肢をご紹介いたします。

粗大ごみとして回収してもらう

手っ取り早い方法として、電子ピアノを粗大ごみとして処分する方法があります。ですが、地域によっては電子ピアノが粗大ごみに含まれない場合がありますので、自治体のホームページなどで事前に確認しておきましょう。

不用品の回収業者に電子ピアノを回収してもらう方法もあります。回収料の相場は5,000円から15,000円ほどですが、回収する状況によって費用が変わってきます。たとえば、高層階からの降ろし作業やつり下げ作業が必要な場合などは、料金が高くなるようです。

下取りに出す

新しい電子ピアノに買い替える方は、下取りに出すのがおすすめです。下取りに出すことによって、新調する電子ピアノの金額から、下取り分の料金が割引される場合があるからです。

ですが、このときに注意点が2つあります。1つ目は、下取りに出そうと思っても、電子ピアノの状態やメーカーによって受け付けられない場合がある点です。2つ目は、下取りサービスをおこなっていない販売店があることです。事前に確認や相談をしておきましょう。

買取に出す

電子ピアノを買取に出すこともおすすめです。買取料金は、電子ピアノの状態やブランドによって変わってきます。有名なメーカーのものであれば、より高く買い取ってくれる業者が多いみたいですよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は電子ピアノの「寿命」や「お手入れ」、「処分のしかた」などについてご紹介させていただきました。

電子ピアノには寿命があります。できるだけ長く使うために、正しく丁寧に扱うようにしてくださいね。また、ほこりや汚れをためないように、日ごろから掃除をするよう心がけましょう。特に鍵盤のすき間などは忘れがちなので、注意してください。

電子ピアノの不調が気になった場合は、修理ができなくなる前に修理業者に相談してみてくださいね。もし修理できなかったときには、買取や下取りに出すことも検討してみましょう。

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