コラム
ピアノをお持ちの方で、掃除に困っている方も多いのではないでしょうか。どのような道具でどのように掃除をしたらよいのか分からず何もしてない……。新品に近い状態に戻したい……。という方必見です。
このコラムでは、自分でできるピアノの掃除方法やピアノクリーニングについてご紹介します。普段から簡単にできる方法も書いてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
いつまでもきれいなピアノで、素敵な演奏を行ってください。
目次
他の家具家電と同じように、ピアノも掃除を行う必要があります。まずは、ピアノ掃除に必要な道具を準備しましょう。ここでは3つの掃除道具をご紹介します。
ピアノクロスは、ピアノの表面に傷をつけずに掃除をすることができます。ピアノクロスは一般的に低価格で購入することができるため、ピアノ保有者は1枚あると便利です。
汚れた場合は、洗ってくり返し使うことができます。とても柔らかい生地のため、安心してピアノを拭くことができるでしょう。
ピアノクリーナ―は主に、ピアノの外側の掃除をするときに使用します。ピアノについた、手アカや汚れを取り、ピアノ本来の光沢を取り戻します。
お手入れした後は、ホコリや手アカなどの汚れが付着しづらくなり、仮に付着した場合でもピアノクロスで拭き取るだけで楽に取ることができます。ピアノクロスと併用することをおすすめします。
また、クリーナーを使用するときは、ピアノ専用のものを使用しましょう。他のものを使うと、ピアノを傷つけてしまう可能性があります。
ペダルを磨くにはコンバウンドというものを使用します。コンパウンドは研磨剤が入っているものです。意外と見落としがちなペダルですが、実は結構汚れが付着しています。
コンパウンドを使ってペダルの掃除をすることで、ペダルが見違えるほどピカピカになります。ぜひお試しください。
ピアノ掃除と聞くと、大変に思われるかもしれませんが、ひとりでも掃除をすることもできます。ここでは簡単にすぐできるピアノの掃除方法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
外装面の掃除ではまず最初に、表面についているホコリを柔らかい生地のもので拭き取ってください。ピアノクロスを使って優しく拭き取りましょう。
次にピアノクリーナ―を使い、ピアノ全体に艶を出します。この時もピアノクロスなどの柔らかい生地のものを使うとよいです。
ペダルはコンパウンドを使って、購入時のような輝きを手に入れましょう。ペダルは鍵盤と同じくらい使う頻度が多く、見えにくいですが汚れがたくさんついています。しっかり磨いて汚れを落としましょう。
ピアノで一番使う鍵盤は、手アカが付きやすく、一番汚れています。まずは、外装用とは違うピアノクロスで軽く拭きましょう。外装用のピアノクロスで拭いてしまうと、鍵盤が傷つくおそれがあります。
もし汚れが気になる場合は、鍵盤専用のキークリーナーというものも存在しているので、そちらを使うことをおすすめします。
鍵盤掃除でアルコールを使ってしまうと、ひび割れの原因になってしまう場合があるので、ご注意ください。
ピアノに水はよくありませんが、強く絞った柔らかい雑巾(ピアノクロスなど)で拭くことは問題ありません。
特に、ピアノに使われている塗料が、ポリやラッカーであれば強く絞った雑巾での水拭きは可能です。しかし、カシュ―といって西洋うるしの場合は水拭きをすることはおすすめできません。うるしは水を嫌う性質を持っているため、塗装面が剥げてしまう可能性があります。
ピアノはとても繊細な楽器です。素人の掃除だけでは、なかなか内部の掃除まですることができないのも事実です。ピアノ全体をきれいにしたいと考えている方は、ピアノクリーニングをすることをおすすめします。
ピアノクリーニングは、ピアノを買ったときに近い状態にすることです。ピアノは使わなくても時間が経つにつれてどんどん劣化します。ピアノクリーニングでは、自分ではなかなかできない、ピアノ内部の掃除や鍵盤下などの掃除も行います。
ピアノクリーニングでは主に以下のことを行います。
ピアノ内部の弦やピン磨きは、自分ではなかなかできない作業なので、ピアノクリーニングできれいにすることをおすすめします。
ピアノを一から掃除しようと思うと、以外と時間がかかってしまい大変です。お手入れの負担を軽減するためには、日ごろから少しずつ掃除を行いましょう。
ここでは、普段からできるちょっとした汚れ防止対策をご紹介します。また、ちょっとしたコツも書いてあるので、ぜひ参考にしてみてください。
当たり前のことではありますが、ピアノを触る前には手を洗い清潔な状態で触りましょう。目に見えずらい手アカは、思っている以上に鍵盤や外装に付いてしまいます。
特に、小さいお子さんがいるご家庭では、お菓子やジュースなどにも注意しましょう。鍵盤にジュースをこぼしてしまうと、ジュースのベタベタで鍵盤の動きが悪くなる可能性もあります。
日ごろから手洗いの癖をつけ、清潔な状態でピアノで演奏しましょう。手洗いをするだけで、手入れがぐっと楽になりますよ。
緊張で手汗が出たり、手アカが付いたりとピアノには目では見えずらい汚れが付着しています。そのような汚れも、日を重ねるごとにどんどん目立ってきてしまいます。
そのためピアノの使用後は、よく触る鍵盤や蓋の部分は拭く習慣をつけましょう。月に1回くらいは鍵盤専用のキークリーナーを使うとさらにきれいな状態を保つことができます。
外装も意外とホコリが付着していることがあるため、柔らかい生地のクロスや強く絞った雑巾などで優しく拭いてあげましょう。
使い終わった後にさっと拭くコツは、ピアノの上や鍵盤の上に常にクロスを置いておくことです。目に見えるところにクロスがあると、ピアノを拭くことが習慣化されやすくなります。
グランドピアノのように、蓋を開けているご家庭では、弦の間にホコリが溜まってしまいます。弦はとても繊細のため、自分で弦付近に掃除機をあてることが怖いかたは、ピアノクリーニングにだすことをおすすめします。
自分で掃除機を使い、誤って弦を傷つけてしまったら大変なことになりかねません。難しいと思ったら無理をせずに、業者の力を借りましょう。
ピアノは汚れが付着しやすく、日ごろのピアノ掃除に加えて、定期的なピアノクリーニングが必要です。ピアノの掃除ではできなかった内部の掃除もピアノクリーニングをすることによって、まるで新品のように見違えます。
また、調律も適度に行いましょう。調律を行わないと、音に違和感を感じることが多くなります。調律では、そういった音を正しくすることもあれば、演奏者の好みに合わせたタッチの調整もできます。
演奏者が楽しくピアノを弾けるように、最低でも1年に1回は調律を行い、美しい音でピアノ演奏をしましょう。
ここまで、ピアノ掃除やピアノクリーニング、調律についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?ピアノ掃除は自分でできることも多くあるので、ぜひお試しください。
ピアノクリーニングや調律は、プロの業者に任せることをおすすめします。どちらもピアノ内部に関わるもののため、なかなか自分ではできないことも多いです。また誤った解釈でピアノを傷つけてしまう可能性もあります。
ピアノのお手入れをきちんと行って、素敵な音色で快適に演奏してください。