コラム

なぜピアノで手が痛くなる?その原因と今日からできるケアをご紹介!

なぜピアノで手が痛くなる?その原因と今日からできるケアをご紹介!

ピアノ練習で手が痛いのは、単なる練習のし過ぎだけではありません。そもそもピアノの鍵盤は外国の男性に合わせた大きさのため、手の小さい人は力を入れすぎてしまうため手が痛くなってしまうのです。

手が痛いと感じたら、我慢せず休憩をしましょう。その他にも重すぎる鍵盤も手が痛くなる原因のひとつです。長くピアノを楽しむためのポイントは、無理をしないことです。このコラムでは、ピアノを弾くと手が痛くなる原因とケアの方法についてご紹介します。

なぜピアノを弾くと手が痛くなるの?

ピアノを弾いていると手が痛くなってしまうことってありますよね。原因は、長時間ピアノを弾いているからではありません。無理やり手をひらこうとすることが手首や腕に負担をかけてしまうことが原因なのです。

ピアノの原型はイタリアで作られました。このときの鍵盤の大きさは、西洋人の手の大きさにあう大きさで作られました。その大きさが、そのまま国際規格となったため、西洋人と比べ手が小さい日本人には無理があるのです。

また外国人の作曲者の多くは、男性です。その方たちが作る曲も手の運びは自分たちの手を基準に作曲することから、手の小さい人にとっては、指運びが難しい曲があります。うまく弾くために力が入ってしまい痛めてしまうことがあります。

特にピアノを始めたばかりの人や久しぶりにピアノを弾く人は、余計な力が入った状態で弾いてしまいます。その結果、手を痛めてしまいます。ピアノを弾くには、まず力が入りすぎない姿勢で弾くことが大切です。

手が痛いと感じたらピアノを中止しよう

手が痛いと感じたらピアノを中止しよう

ピアノを弾いていて、手が痛くなったら我慢せず少し休憩しましょう。痛みが出るということは、その部分に負担がかかっているということです。

我慢して練習を続けると、ますます負担がかかり、腱鞘炎になってしまう可能性があります。手が痛いと思ったら、すぐに休憩をするようにしましょう。

我慢し続けると腱鞘炎になってしまうことも

腱鞘炎は、骨と筋肉をつなげ自由に動かすことができるようにする腱とその周囲を取り巻き腱の滑りをよくするための鞘が炎症を起こしてしまうことをいいます。

手首や指を使いすぎることで発症し、痛みがあります。腱鞘炎になってしまったら、その部分は安静にして炎症を鎮めます。悪化すると手術が必要になることもあります。

手を痛めないために…ピアノを弾くときに気をつけたいこと

一度手を痛めてしまうと、治るまでに時間がかかってしまうことが多いようです。長時間練習しても手を痛めてしまっては、何もなりません。手を痛めないために次の3つのことをやってみましょう。

適度な休憩をとる

ピアノを弾くことに慣れている人であっても、手首や腕が疲れてきたと感じたら休憩をしましょう。ピアノを始めて弾く人や久しぶりに弾く人であれば、時間を区切って練習するようにしましょう。

休憩をはさむことで、手首や腕への負担がかかり続けることはありません。炎症を起こす可能性を低くするということにもつながるでしょう。

力を入れすぎない

手の小さい人は、打鍵できる範囲がせまいためどうしても力が入ってしまうことがあります。ピアノの鍵盤の大きさは決まっていることから、これはしょうがないことです。しかし力を抜くことを意識することで手首や腕にかかる負担は、減らすことができます。

打鍵するときに指先や手首にも力を入れるのは当然ですが、打鍵後まで力を入れたままでいる必要はありません。打鍵後は、すぐに力を抜くように自身で習慣をつけるとよいでしょう。

頑張った手には練習後のケアを忘れずに

手首や腕の緊張をほぐすために、温めたり、マッサージをしてあげましょう。こうすることで筋肉がほぐれ、筋肉が硬くコリとなることを防ぐことができます。しかし、触ると痛い場合は、炎症が起きてしまっている可能性があります。

この場合は、無理に温めたり、マッサージをするとかえって逆効果になってしまいます。自身の手の調子を見ながら、ケアをおこなってみましょう。

ピアノの鍵盤が重いときは調律も必要です

ピアノの鍵盤が重いときは調律も必要です

ピアノを弾いていて手が痛くなるのは、手が小さいからや力が入りすぎている場合だけではありません。鍵盤のタッチが手に合っていない場合もあります。重いタッチのピアノを弾くと余計な力が必要となり、手が痛くなってしまうこともあります。

こんなときは、調律師に相談してみましょう。調律とは、ピアノの音の調子を整えることです。ピアノ調律師という専門家がおこなう仕事です。

調律師は、鍵盤の重さを調節することもできます。もしピアノが重いと感じたら、調律師に相談してみましょう。調律をして手に負荷をかけないタッチにしてもらうことで、解決するかもしれません。

ピアノの調律は信頼できる調律師へ

大切なピアノの調律は、信頼できる調律師にお願いすることがポイントです。なぜなら同じ調律師といっても技術力や経験、価格が違います。

ピアノの特性について理解できる経験と、お客さんの希望にあった調律ができる高い技術力を持つ調律師を選ぶことが大切です。またサービスや価格もそれぞれに違います。信頼できる調律師に依頼しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ピアノの鍵盤は、外国の男性の手の大きさが規格となっているため手の小さい人には無理があるのです。小さな手でピアノを弾こうとすると、どうしても手首や指に余計な力がかかってしまいます。

ピアノを弾く時間が長くなればなるほど、負担が大きくなり痛みが出てしまうのです。さらには、腱鞘炎になってしまうこともあります。手に痛みを感じたら、まずはピアノを中止して休憩をとりましょう。

力を入れすぎないというのも大切なポイントです。特にピアノを始めてすぐの人や久しぶりに弾く人は、余計に力がかかってしまいます。意識をして力を抜くようにしましょう。

そしてピアノを弾いた後には、手を温めたり、マッサージしたりしてケアをおこないましょう。もし炎症が起きているなら、温めたりマッサージをすることはやめましょう。炎症を悪化させてしまうことがあり、逆効果になってしまいます。

余計な力が入ってしまう原因には、弾く人によるものだけではなく鍵盤が重いことが関係しているかもしれません。鍵盤が重いと感じたら、ピアノの専門家である調律師に相談してみましょう。

また調律師によって技術力や価格、サービス内容が違います。自身でこの人なら大切なピアノを任してもいいと思える信頼できる調律師の方にお願いしましょう。

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