音が狂う原因｜ピアノ調律修理110番

ピアノには調律が必要なことは、ご存じの方が多いと思います。 なぜ必要なのかということに関しても、音の狂いを直すため、ということを知っている方は多いでしょう。でも、なぜ、音は狂うのでしょうか？ 理由は弦です。ピアノの弦には常に20ｔという大きな力が加わっています。これを放っておくと この緊張を解こうとして弦が緩み音が段々と下がっていくのです。 また、気温や湿度とも関係があります。これらの要素は金属部分や弦を拡張させたり収縮させたりして、これにより音の狂いが絶えず発生するのです。 ピアノの調律はこのようにして生じた狂いを直し、綺麗な音色を奏でるために非常に重要な作業です。 しかし、それ以外にも調律が必要な理由があります。それは、ピアノを弾かずに放っておくと 鍵盤からの力をハンマーに伝えるアクション部分が内部で壊れてしまったり、ハンマーのフェルトが虫に食われたりしてしまう可能性もあるのです。 このような事態になると修理をしようとしても非常に大掛かりなものになり、費用も当然高くなります。それを未然に防ぐために、定期的に調律をし点検をすることは非常に重要なことです。 ピアノの調律というのは、人間でいうところの定期的な健康診断のようなものです。 調律によって大切なピアノの健康状態がわかります。 ですので、一年に最低一回はピアノのために調律をしてあげる習慣をつけましょう。