コラム
ピアノの不調の原因の約70%は湿気が原因だと言われています。ピアノは生き物に例えるほど繊細で、乾燥や湿度に大きく影響を受けてしまいます。今の時期、エアコンを使う機会が多いと思いますが、除湿機能の使い過ぎにはとくに注意が必要です。
乾燥がすすんだ場合、木材やフェルトから音へ影響が出てしまうことがあります。エアコンのこまめなコントロールが望ましいです。
そして、注意していただきたいのは湿気が高くなってしまうときです。雨の日、台風の通過による湿度の上昇には気をつけてください。直接雨が当たる場所に設置するのは避け、極力そのような日は窓を開けるのを控えた方が良いでしょう。
長時間日光が当たるところも影響を受けてしまいます。
このようにさまざまな要素から影響を受けてしまう生き物のようなピアノですが、だからこそ定期的な調律をおすすめします。使用時間が長いほど調律が必要になる頻度も高くなるといわれていますし、季節の変わり目や、湿度の変化や雨風の影響を受けてしまったとき、少しでもおかしいなと思われた際はぜひピアノ修理、調律のプロにおまかせください。