コラム
鍵盤を押せば簡単に音を奏でてくれるピアノは身近な楽器ですが、木やフェルトや弦を部品として用いているために、温度や湿度に影響を受けやすく、繊細な楽器といえます。日本は四季が豊かな分、1年を通して同じ温度や湿度を保つことが難しいため、定期的にピアノのコンディションを整えることは大切といえそうです。
調律にはどれぐらいの頻度が望ましいか、ある程度の目安はあるのでしょうか。
ピアノは新しくても古すぎても、調律が狂いやすくなることをご存知ですか。
作られてから1年程度のものは、1~2か月で音が狂ってしまうことがあるといいます。これは音を奏でるためのパーツがまだ馴染んでいないためです。この時期を過ぎれば、半年に1度ぐらいの調律で落ち着いてくるようです。1年に1度ぐらいの調律でよくなるのは、5年~20年ぐらいの時期のピアノです。ピアノにとっても安定した時期です。20年を大きく超えたピアノは、部品の劣化が音に影響してしまいます。調律も狂いやすくなってくるようです。
ピアノの経年変化に合わせた頻度で調律していきましょう。