コラム
木材やフェルトなどを使用しているピアノにとって、過度な湿気は大敵です。もしも湿度が高ければ、ピアノに錆やカビが発生したり、非着心地が悪化してしまったりといった事態に陥ってしまうのです。しかし、だからといって過度な乾燥もピアノには適さないのです。過度な乾燥は雑音の発生や弾き心地の悪化、更には接着の剥がれや木材の反りなどを引き起こしますので、乾燥にもご注意ください。
しかしご注意ください。加湿器などを使い過ぎますと、ピアノに結露が発生する事があります。また、ヤカンや鍋にお湯を沸騰させ、湿度を上げるというのもおすすめできません。結露が発生しやすくなるおそれがあるのです。このようなことを防ぐためには、ピアノ専用のヒーターや、湿度計を用意するという方法が有効です。可能な限り湿度を一定に保つことが重要なのですが、一般家庭ではそれにも限界がありますので、あまり神経質になりすぎてもいけません。
湿度の低下や暖房の使用など、今はちょうど乾燥しやすい時期です。過度な乾燥は人間だけでなく、ピアノにも害をもたらす事があります。何か異常を感じましたら、当サイトよりご相談されることをおすすめいたします。相談窓口は365日稼働していますので、冬のこの時期でもお気軽にご相談ください。