コラム

調律士の適正

ピアノの調律において、調律師がどのように音を合わせているかご存知ですか? 絶対音感だと思われている方も多いようですが、実はそうではありません。 まず、ピアノの調律師になるためには身長が150センチ以上ということが目安になっています。なぜならアップライトの調律をする時に、調律する姿勢を取るためにはある程度の身長が必要だからです。 また、手の大きさと広がりも一連の調律の流れの中で必要になります。演奏技術という意味ではなくオクターブを同時に押して音を調律する作業があるからです。 最後に耳の良さに関してですが、倍音という相当細かい響きをバラバラに聞き分ける必要があるため、学校等での訓練が必須となります。 耳の良さを保つためには、調律の学校にいく前まではヘッドフォーンの使用を控え、出来るだけ大音響の中に長時間いないようにすることが大事です。 このような条件を揃え訓練を積んだ人でないとピアノの調律士にはなれないのです。

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