コラム
ピアノの調律は幾つかの作業に分かれていて、それぞれに名前がついています。
整音では、ピアノが出す音色を少しずつ変更します。例えば、しっかりとした音を出して欲しいとか、柔らかく音を出したいというときに必要になる作業です。
具体的な作業としては、弦を叩くハンマーの硬さを変えたり、形を変えたりする事で弦を叩いたときの音を少しずつ変えることで行います。
整調では、ピアノの鍵盤を叩いてハンマーが動いて弦が叩かれるという一連の動作の調整を行います。
これが正しく行われていないと、鍵盤のタッチが重かったり、出て欲しいときに音が出ない、出て欲しい音が出ないという事があります。
そして修理では、整音や整調では治らないピアノ本体の故障に対する作業です。
例えば、ハンマーと鍵盤を繋ぐ部分が壊れていたり、ハンマーのフェルトが駄目になっている程度であれば比較的その場で対処する事が可能ですが、例えばピアノを構成しているフレーム自体が割れている場合は工場などへ持っていった上で修理を行う事が必要です。
修理が必要かどうかは実際にピアノを見て判断される事が多いようですが、プロの手に任せてしまえばピアノも元の綺麗な音を出せるようになるので、任せてしまうのも手です。