コラム
みなさんはピアノをお持ちですか?或いは弾いたことがあるでしょうか。ピアノは私たちに一番身近な楽器と言ってもいいかもしれません。ピアノの所有率は他の楽器に比べとても高く、学校でも音楽の授業で使ったりするので、音楽には縁遠いという人でも一度は触れてみたことがある楽器のはずです。そんなピアノ、実はとても繊細な楽器なのです。素人の耳では「ド」を弾けば「ド」の音が出ているように聴こえますが、周囲の温度や湿度によって、音のピッチが変わってしまうのです。ピッチが安定していない音楽はとても気持ちが悪いものです。そんな時に活躍してくれるのが『調律師』さんです。調律師は資格を持ったピアノ調整のスペシャリストです。ピッチの調整はもちろん、音を出すためのハンマーや弦の弛みがないか「整調」してくれたり、演奏場所や演奏スタイルに合わせて音色の柔らかさを「整音」したりしてくれます。また鍵盤を叩いても音が出ない、鍵盤が戻ってこない、という不具合も修理してくれるのも調律師さんの仕事です。つまり、このように調律をしてもらうことで、ピアノの音色のメンテナンスだけでなく、ピアノ自体のメンテナンスも行なうことができるのです。今まで一度も調律をしたことがないという人は、是非調律を依頼してみましょう。今まで当たり前に聴いていた「ド」が「ド」ではなかったり、壊れている箇所を発見することが出来るかもしれませんよ。