コラム
ピアノは見た目以上に繊細な楽器です。そのため、気温や湿度の変化によって音色や弾き心地が変化するという事も珍しくありません。音にあまり頓着しない人ならまだしも、本気で上達を目指している人などはピアノの管理も行わなければいけません。もしも弾くたびにピアノの調子が変化していれば、満足な演奏はできません。
ピアノの音を安定させるためには、まず湿度を一定に保つ事が重要になります。ピアノに適した湿度は50%と言われており、過度な乾燥も湿気もピアノの大敵になります。乾燥しすぎれば響板が下がってピッチが低下し、湿度が上がれば膨張してピッチが上昇します。それを避けるためには、湿度計を設置し、必要に応じて加湿・除湿をするのが良いでしょう。
そして、何より欠かせないのがピアノ調律です。一般的に、ピアノ調律の頻度は一年に一度と言われています。ただしこれは最低限の頻度で、より安定した音を求める方や、ピアノを弾く頻度が高い場合にはよりこまめな調律が必要になります。
もしも長年ピアノ調律を行わなかった場合、一度調律しただけではすぐに音の狂いが生じます。しかし定期的に、こまめにピアノ調律を行うことによって、音も狂いにくくなっていくのです。さらに前述の湿度調整を同時に行う事によって、さらにピアノ調律の精度も上げる事ができます。
ピアノ調律は、ピアノを弾き慣れた方でも非常に難しい作業です。簡単なお手入れはまだしも、適切なピアノ調律を望むのでしたら当サイトよりご相談ください。