コラム
ご自宅にピアノをお持ちの方は、およそどの程度の期間でピアノの調律を行っていますか?中には全くピアノの調律を行わずに、何年も経過している方々もいらっしゃるかもしれません。しかし、どうしてピアノの調律が必要となるのでしょうか。調律を行っていないと、どのような問題が発生するのでしょうか。まず、大前提としてピアノを使用する際には、お部屋の湿度を約50%前後の環境で管理する必要があります。夏場ではピアノが湿気を吸収しないようにし、冬場では過乾燥の状態にならないようにしなければなりません。このような環境が整われていないと、ピアノの音はどんどん狂ってしまいます。そこでピアノの調律が必要となるのです。調律には、音の調整を行うことはもちろんですが、各部品の劣化スピードを抑える効果もあります。そのため、調律を行っているピアノとそうでないピアノでは寿命に大きな差が発生することとなるでしょう。購入時に多額の費用を出費したピアノでも、10年や20年に渡って手入れを行っていなければ、いざ弾こうと思っても、既に修理不可能で手遅れとなってしまう可能性もあります。ですので、金銭面で負担をかけないためにも、ピアノの調律は重要と言えるのです。調律に必要な時期や季節というのは特にありませんので、少なくとも半年や1年に1度くらいの期間が経過したら、ピアノのことを気にかけてみてはいかがでしょうか。